経営、運営に目を向けることが患者目線に繋がる!
歯科業界は一般社会から隔離された村社会
同業者である他歯科医師からの「治療技術」「大学での成果」「学会などの肩書」「医師の家系」などへの評価がとても大切で全てであり、境遇にも左右されかねないこれらで歯科医師は自信を得る事が出来てしまう。
そして一度村社会内で地位を確立してしまえば内にいるうちは一生安泰。
この様な現実が歯科業界が「村社会」「島文化」と言われる由縁かもしれません。
しかし開業すれば勤務医とは違い、院長すなわち医院の経営者になることを意味します。
経営となれば、これまでの他歯科医師からの評価つまり村社会内での評価ではなく、患者つまりは一般社会から評価を受けることになります。
さらに言えば広い外の世界、つまり社会全体からの評価を受け止めなければいけない立場に経営者はあり、その評価内容がダイレクトに医院運営を左右する事になります。
一般社会からの評価という視点で掘り下げればさらにハードルは上がってしまいます。
歯科医師が医院を開くことを開業=起業、院長=社長と考えれば、社長の仕事は企業経営運営、つまり商品を売り、その対価として収入を得るという一般社会の大原則のもと消費者からの経営的手腕を問われているという意識が必要です。それだけでは無く自身の名の下に看板を掲げ開業するのなら、患者、一般社会はこの意識、能力を当然持ち合わせ、それが出来る資質を他より備えているから院長の肩書を持っていると捉えられているます。
歯科業界という保護された塀の外の一般社会の経営では、医療保険や各種政策での保護といった優遇はなく、ましてや歯科業界ならではの身内からの助けや既得権益などはありません。
競争原理が支配する厳しい社会を生き抜く為に、経営者が自らを律して「顧客に喜んでいただける価値の提供」「経営の合理化による利益の確保」「組織の継続・成長のための人材育成」などに必死に取り組んで戦っています。
あるのは企業、会社、人間同士の厳しいせめぎあい、それに対する世間からの声、評判だけです。
それを糧に必死に自らを律し、過酷な世の中を生き抜こうとしています。
歯科業界のように身内だけの温室のような世界とは違うことは明らかです。
競り合いに負ければ簡単に潰れてしまう厳しい世の中、この混沌とした時代を生き抜くために必死なはずです。
何故なら自分以外の周囲の人間皆、一般社会で生き抜いている厳しい目を持っている人達と心底理解しているからに相違ありません。
歯科医院へ治療に来る患者も、今挙げたような一般社会の考え方を当然持ち合わせ生活している人である、ということも忘れてはいけません。
今まで歯科業界村で守られていた歯科医師が、そういった一般社会の人から他経営者と比較され、一般社会の患者から評価されたとしたら、どうなるでしょうか?
結果は明白です。
生き残るために、成功するために必要なことは、社会人意識をしっかりと身につけ、世間からの評価をしっかりと受け止めること、そのために必要な患者目線をしっかりと持たなければいけません。
経営、運営を意識してこそ、患者目線で捉えることが出来ると意識するべきです。
一般社会から認められるための社会人としての意識や規律を身に付けることで、これまでの歯科医師、歯科医院と一線を画すことができるのです。
村人たちが語り合っています。
沢山の医院みて沢山の治療見た方が良いよ!だから常勤じゃ無いほうが良い!
処置の引き出し増やして、何でも出来る歯科医師にならないとダメだよ!
時間かかっても良いので丁寧に治療をさせてくれる医院に勤めな!
開業したいなら矯正、インプラントは必ずやれないと・・・!
自費診療増やさないと将来ないよ、保険じゃ経営無理、自費率上げないとね!
常に最新治療出来る様に勉強はしないとダメ、最新機器導入もマストだ!
チェア3,4台規模の医院が1番リスク無いからさ、おススメだよ!
まずは大学に籍を置いてさ、認定医位は無いとさ・・患者来ないよ!
結果は明らかでしょう。
歯科業界村の人間は、外の世界に出たとたん社会から
「ただの田舎者」と酷評されてしまう事ばかり話していますね。
この歯科医師達に明るい未来は期待できませんよね。
だからこそ、恐れずに村から出て自身を鍛えましょう。
「生き残るためにはそれしかないよ!!マストだよ!」